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 門司区の西蓮(さいれん)寺(真宗大谷派)の僧侶で、アナウンサーとしても活躍している川村妙慶(みょうけい)=本名・伊知地(いじち)慶子=さん(43)のインターネットのブログ「日替わり法話」が、心に傷や悩みを抱えた人たちを癒やしている。多い日にはアクセス6万件、200件もの相談メールが寄せられ、このほど内容をまとめた本「心の荷物をおろす108の智恵」(講談社、税別1500円)も出版された。

 本は2005年4月から06年11月まで、ブログに掲載した108の法話を紹介。日々の出来事など身近な話題も盛り込みながら「人間関係のヒント」や「苦難とのつきあい方」に触れた。読者から寄せられた29の相談メールも抜粋し、「すぐ部下を怒鳴(どな)ってしまう」という悩みに「自覚されているところが、すばらしいですね」、「生きているのが辛(つら)い」には「頑張ろうとしたことが、空回りしてしまったのですね」、「同僚との不倫がやめられない」に「幻想を追っているのでは」など、温かく、時に厳しい返信も添えている。

 寺の長女として生まれた。17歳で住職の父が亡くなったこともあり、京都にある仏教系の専修学校に入る。だが、少女時代からあこがれていたアナウンサーの夢を捨てきれなかった。芸能プロダクションに所属して、キャラクターショーの呼び込みやプロレスのインタビュアーをしながら、念願だったテレビ、ラジオの仕事を任されるようになった。

 しかし、30歳を前に、上司から「マネジャーに」と通告された。「このままでは流されるだけの人生になってしまう。この10年間は、寺に帰るまでの修業だったのではないか」と考え、帰郷した。

 門徒が去った寺の再興の一助になればと00年から、インターネットのホームページを開設。02年から「日替わり法話」を始め、05年4月にブログに移行した。出張法話にも飛び回っており、「話が面白い」との評判が口コミで広がり、持ち前の話術を生かした仕事も増えるようになった。

 昨年、京都の住職と結婚。現在、京都市のラジオ局で週1回、パーソナリティーを務めるなど多忙な毎日を送っているが、ブログ更新とメールチェックは欠かさない。自殺をほのめかすなど緊急な返信を要するメールもあるからだ。仕事の合間に僧衣姿で近所のファストフード店に立ち寄ってパソコンを開くこともある。

 「アナウンサーも僧侶も、人の心に向き合う仕事。私一人で苦しみを解決できるとは思っていないけれど、皆さんと向き合って話を聞くことはできる。お寺の子に生まれたことは、ご縁を頂いたからだと思っています」と話していた。

 妙慶さんは、ほかに「世界一ホッとする尼さんのいい話」(マガジンハウス)、「恋愛駆け込み寺」(主婦と生活社)の著書も出している。


出典:YOMIURI ONLINE


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